使用済自動販売機の行方

自動販売機としての役目を終えた機械はどのような運命をたどるのか。
日本全国には、
飲料の自動販売機だけで250万台を超える自動販売機が設置されている
という統計があります。

こんなにも多くの自動販売機が野ざらしにされたり、
不適切な処理をされていることがあるとすると、
環境への配慮が問われる現代社会において大問題になりますよね。

役目を終えた、いわば使用済の自動販売機は、
しっかりリサイクルされています。

具体的には、本体の材料である鉄やアルミなどは、
廃棄物処理法を守り産業廃棄物として処理されることになります。
しっかり再利用されているのです。

また、蛍光灯、フロンガスなどは環境省による事前選別ガイドラインに従って
適正に処理されることになります。

一方で、中古の自動販売機に対する需要がありますので、
設置していた自動販売機を撤去することになったとしても
全てが即リサイクル対象となるわけではありません。

中古自動販売機本体の販売業者に流れることもあれば、
自動販売機設置業者が、次の設置先に使う機会として流用することも
ごく一般的に行われているようです。

さらに、最近では、発展途上国が日本の自動販売機に興味を示しており、
国内での役割を終えた中古の自動販売機は、海を渡って海外で
第二の人生を送るということも出てきているようです。